今月のトピック

『く』の字・姿勢を阻止しよう!~腹筋の使い方~

 ご自身の姿勢が気になる方、多いと思います。

 姿勢は、見た目の印象を特徴づけます。また、「前向きな姿勢」というような表現もありますように、自分自身の態度・雰囲気をも伝えてしまいます。さらに、姿勢の良し悪しは、毎日の身体の疲労度にも影響してきます。つまり、悪い姿勢ほど、エネルギーを浪費し、疲れやすく、また身体を痛めやすくなり、ひいては関節の老化を早めるのです。

 さて、姿勢を良くしたい!という意欲が沸いてきたでしょうか?!

 姿勢は必ず、年とともに変化していきます。それは、全体として、「く」の字のような“前かがみ”姿勢が現れるようになります。そう、「猫背」です! 今回は、この「く」の字を阻止する姿勢の取り方、特に、腹筋の使い方をテーマにお話します。

 身体には、いくつかの「く」の字ポイントがあります。その一つ、そして、最も目立つのが、股関節での屈曲です。それを阻止するための1つの方法としては、腹筋への意識を高めることです。

 「く」の字の姿勢になっている時、身体の筋肉の使われ方は、バランスが崩れています。弱くなっている部分が出てきているのですが、腹筋であることが多いです。姿勢を維持するための腹筋は、どちらかというと、表面ではなくて、直接触ることのできない、もっと深部の腹筋です。

 これは、「凹ます」という動きによって、確かめることができます。このテストとしては、息を止めることなく、お腹を静かに10秒間凹ませ続けられるか、がポイントです。つまり、一時的に凹ますのではなく、持続できるか、ですね。

 ぜひとも、これを毎日実践し、また、立っている時、座っている時、歩いている時にも、このお腹の凹ます感じを持続させてください。そうすることで、あなたの姿勢は、すっと背筋が伸びたようになり、段々、背中の軽さを感じてくるはずです! お試しください。

健康になる運動の始め方(後編)

 運動を始めたいあなたへ、折角の運動した効果を最大限にするために、3つのプレ・エクササイズをお勧めします。どのエクササイズも、普段あまり運動していない人が、硬くなりやすい部分に注目しています。正しいやり方は、意外と難しいですので、専門家に一度チェックしてもらうと、上達が早く、効果も得られます。

 第一に、身体を支える足裏を柔軟にするエクササイズ。足裏には、自分の身体のバランスをとるためのセンサーが存在しています。つまり、足裏が硬くなってくると、このセンサーの感度も鈍くなっています。このセンサーをぜひ活性化させてから、運動を始めましょう。

(手順)まずは体重のかからない座位で。床につけた足裏全体をつま先と踵の距離を近づけるようにして、土踏まずのカーブを大きくします。なるべく、足の指だけを使うのでなく、足裏全体を使いましょう!

 第二に、身体の縦軸を上手くとるためのエクササイズ。背骨の腰椎部分の動きを良くさせます。年とともに柔軟性が低下してくる部分の筆頭に挙げられます。この柔軟性を保つことで、疲れにくい姿勢になり、運動しやすくなります。

(手順)仰向けで行います。両膝を軽く立てた状態で、床に接している腰部の背骨の部分を床から離すように、腰のカーブを強めます。この時、背骨の奥がジワジワと痛いような感じになります。その状態を10秒ほどキープした後、元の状態に戻します。これを数回繰り返しましょう!

 第三に、凝り固まった上背部をほぐすためのエクササイズ。肩こりに悩んでいる人は、まず、首に近い上背部の背骨が硬くなっています。ここが上手に使えるようになると、肩・腕を使うトレニーングの効果が増しますし、ケガしにくく、疲れにくくなります。

(手順)壁を使って立位で行います。壁から78センチほどのところに立ち、壁によりかかります。なるべく背中が壁についた状態で、両腕を肘90度に曲げた状態にします。この状態から、壁に沿って、上下に動かしていきます。腕だけで動かすのではなく、中央の背骨を十分に意識して、腕の上下運動を行いましょう!

 以上、3つのプレ・エクササイズが出来るようになると、身体のバランスが良くなり、運動している際、身体全体を上手く使えるようになります。ぜひ、試してみて下さいね!

健康になる運動の始め方(前編)

 恵比寿でも、今秋、2つのフィットネス・ジムが、新しくオープンするようですが、近頃、益々、フィットネスへの関心が高まっているようです。あなたも、運動不足を感じていますか? もし、いつまでも健康に過ごしたい!と願うのであれば、「運動」は不可欠です。ぜひ、始めましょう!

 とは言うものの、これまで、まるで運動していなかったのなら、急に、いつも運動している人と同じように運動し始めるのは、却って逆効果になることも。運動しているのに、調子が上がらない、といった状態を招かないために、まずは、「運動を始めるための段取り」をしましょう。

 まず、ご自身の身体のチェックを! 体重、血圧、脈拍数(1分あたり)などは、ご自身でも比較的簡単にできますね。これらを知っておくことで、運動効果を測ることもできます。また、カイロプラクターに、ぜひ、背骨の状態と、バランスの悪い部分が無いかどうかをチェックしてもらいましょう。この時、「運動を始めたい!」とご相談いただければ、そのためのアドバイス(左右差を無くすための予備エクササイズ、何から始めれば良いか、など)も得られます。

 そして、運動の目的を決めましょう。これは、早くも挫折しないためにも、大事です。目的がハッキリすれば、運動量の目安が立ちます。例えば、メタボ対策としての健康維持が目的であれば、運動量としては、130分のウォーキングと1週間に60分の筋肉トレーニング(20分×3日など、分割可能)が最適とされています。

 もし、ジムに行ったりすることなく、とりあえず(!)、運動を始めたいと思っているあなたには、カイロプラクターとしては、身体のバランスを良くするためのエクササイズを3つお勧めします。これは、日頃、ご来院の皆さんにもご指導しているものなので、おなじみの方も多いでしょう。コレだけ?と思うかもしれませんが、コレだけでも、長く続けていくのが、良いのですよ。要は、姿勢筋と呼ばれる、身体の内側にある筋肉群を上手く使いこなせるようになるエクササイズなのですが。これは、結局、姿勢が良くなりますし、普段の何気ない立ち姿勢、座り姿勢、歩き姿勢に生きてきます!(後編へつづく)

顎関節(あごの関節)

 今月は、「顎」に焦点をあてて、お話します。顎と言えば、最近のテレビCMで、「ビールと間違えた」という飲料をゴクリと飲まれた俳優、田村正和さんが、大きく口を開けて、その美味しさを表現されていたのが印象的でした。なぜなら、その口の開け方が、とても自然で、しかも対称的だったからです。このように、スムーズな顎の動きができる方は、意外と少ないです。ぜひ、鏡の前で、口をできるだけ大きく開けてみて下さい。指3本分が縦に入るぐらいに、開けられるのが正常ですが、どれぐらい開けられましたか? 左右対称でしたか?

 顎は、結構、働き者で、1日に15002000回も、口を開閉させています。顎関節は、耳の穴の真ん中から、少し頬の方へ指を沿わせた位置で、口を開け閉めした際、その動きを感じることができます。もし、このあたりに痛みを感じたり、また、口があまり開けられない場合は、この顎周囲の筋肉のバランスが崩れている可能性があります。知らず知らずに、噛み締めていたり、また猫背や、顎を突き出したような悪い姿勢になっていると、頭の位置の変化で、顎のバランスも変わり、必要以上に顎周りの筋肉が緊張してしまうのです。

 さて、顎のバランスを回復させるためには、1つは、ストレッチです。やり方は、簡単で、口を大きく開けることが、ストレッチになります。顎を左右や前後にずらして開けてみると、少し違う部位のストレッチができます。注意することは、顎が、身体から突き出さないような位置で行うことです。もう1つは、顎だけでなく、身体全体の姿勢を良くしてみることです。頭の位置が、背骨の延長線上に来るよう、姿勢を正してみてください。顎周りの筋肉は、毎日、重力と戦う「姿勢筋」の1つで、年とともに硬くなりやすい筋肉です。顎の筋肉は、顔の輪郭や、年齢的な表情(年々、顎が角ばってくる)を作りだしますので、見た目が気になる方は、ぜひ、顎のケアも忘れずに!

 さて、カイロプラクティックでは、もちろん、顎の状態をチェックすることができますし、顎と頭部や背中側との関係にも着目して、全身のバランスの中で、顎の状態を良くしていきます。顎の状態は、噛み合わせや、肩こり、頭痛、疲労感にもつながります。また、痛みが生じてくると、日常のあらゆる口の動き(あくびや、うがいなど)でも痛みを感じるようになり厄介です。どうも、口が開けづらい・・・などがありましたら、ぜひ、お気軽に、カイロプラクターにご相談ください!

※ こちらのINAXさんのサイトでも、イラスト付きで、顎のお話をしています。→ 美的空間NAVI

不眠

 不眠に悩まされている人は多いようで、日本人の5人に1人は不眠を訴えている、という厚生労働省の調べもあり、身近な人が不眠に悩んでらっしゃることも少なくないかもしれません。

 睡眠は、身体の休息に必要なことはもちろんですが、最近では、免疫系の活性化や、記憶の定着などにも重要な役割を果たしていることがわかっています。また、先月お話したメタボリック症候群と不眠が関係することも注目されるようになってきていて、睡眠時間が短いと肥満になりやすいという調査も出ています。

 睡眠障害は、大きく4つに分けられます。30分以上寝付くことのできない「入眠障害」、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」、起きたい時間より2~4時間ほど早く起きてしまう「早朝覚醒」、睡眠時間が十分でも、眠りが浅く、起床時の熟睡感がない「熟睡障害」。

 対処として知っておきたいことは、「眠ろうとする努力」は、却って心理的な緊張感を生み、逆効果になります。明日はいつもより早起きしなければ、という日には、一時的に眠れなくなる経験を皆さんお持ちだと思いますが、これが毎日眠れない、となると、またストレスにお感じになるかもしれません。日中の眠気がひどくなければ、熟睡感がなかったとしても、眠れている証拠ですので、あまり神経質にならないことです。ただし、睡眠障害は、病気のシグナルであることもありますので、ご不安な方は、専門家に相談することをお勧めします。

 さて、カイロプラクティックも、良き睡眠のため、お役に立てます。睡眠とは、自律神経系でいうと、交感神経から副交感神経が優位になる状態です。交感神経系が強く、背中の筋肉が全体的に緊張しているような方で、不眠を訴える方が多いですね。カイロプラクティックで、それらを調整することで、睡眠薬を常用されていない方では、当院では100%近くの方で、眠りが改善されています。もし、睡眠で困っていらっしゃるなら、ぜひ、カイロプラクティックの自然な方法をお試しいただきたいと思います。

メタボリック症候群

 この春(20084月)より、4074歳の年齢の方を対象に、「メタボリック症候群」の健診が始まりました。通称「メタボ」と呼ばれ、おなじみの言葉となりましたが、どうか、戦々恐々となさらずに! メタボは予防可能ですので、楽しく(!)予防に努めましょう。

 メタボリック症候群では、特に「お腹周りの脂肪」に着目しています。体内の脂肪には、場所によって3種類あります。1つは、血液中の脂肪、もう1つは、皮下脂肪。そして、3つ目は、お腹周りにつく脂肪です。この中でも、「お腹周り」が、血圧、コレステロール値、そして血管系の病気に影響力があるため、また、計測が簡便であることから、健診項目の1つとされています。

 このように、「メタボ」では内科的に重視されがちですが、予防には「適度な運動」が必要とされます。もし、運動しても、身体のどこかが痛いようでは、「適度な運動」も実行できません。やはり、筋骨格系の健康も重要なのです。運動によって、「お腹周りの脂肪」は目に見える形で、減っていくことがわかります。

 また、張り切って「ダイエット作戦」を立てる方へ。減量のメカニズムをぜひ知りましょう。ただ「食べない」では、神経系のメカニズムでは、逆に「食べたくなる」ように作用してしまいます。特に、慢性的に「強すぎない」ストレスを受け続けている場合に食欲が増すのは、皆さんも体験済みかもしれませんね。(もし、「強い」ストレスにさらされると、逆に食欲は低下します。)脳を満足させながら、「食べて」減量することがポイントです。特に、血管に悪影響を及ぼす「悪い脂肪」(マーガリンなどに含まれるトランス脂肪、常温で固まる脂肪)を摂らないよう、日頃、食事の選択に気をつけましょう!

 カイロプラクティックでの対処も、大変役立ちます。1つは、自律神経系の活性化により、個々の臓器の働きを高め、体内の代謝作用の向上に。もう1つは、筋骨格系の改善により、運動しやすい身体づくりや、良い姿勢づくりに役立ちます。

 お勧めしたいのは、姿勢改善です。多くの人は、身体の筋肉を満遍なく使うことができていません。その結果、姿勢を維持する筋肉のバランスが崩れ、悪い姿勢になっています。良い姿勢は、それまでサボっていた筋肉を使うようになるので、血行を良くし、代謝も上がってきます。良い姿勢で、ただ歩くだけ(「パワフル・ウォーキング」と呼びましょう!)でも、改めて「運動の時間」を作らずとも、十分に良い運動になるのです。(130分のウォーキング目標がお勧めです。)

 WHO基準のカイロプラクターは、皆さんの「メタボ」予防に、お力になれますので、どうぞ、ご相談下さい!